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サバイバル・サブリーダー・ボランティアリーダー合同企画

「サバイバルトレーニングキャンプ IN 大山」実習報告

4月28()29(月・祝)、丹沢・青山荘で実施したサバイバルトレーニングキャンプIN大山は、参加者4名、スタッフ4名、計8名の仲間と無事に全日程を終了しました。

 

28()、午前9時小田急線秦野駅集合。連休中ということもありヤビツ峠行きバス乗り場は人、人、人の大行列。30分待ってようやくバスに乗り込み、終点ヤビツ峠へ。そこには自転車で、登山で、新緑を楽しむ人たちがあふれていました。そんな中、私たちは車道を歩き、目的地である青山荘へ向かいました。青山荘は私たちT3で何度もお世話になっている大切な場所。車道を歩きながら全員が“この看板が見えたから半分来たよね”、“あれ、こんな道だったっけ?”と記憶を思い起こしながら、懐かしい場所へ歩みを進めていきました。

 

今回のトレーニングキャンプのテーマは「とことん野外炊事」。青山荘に着いてすぐに、昼食作りに取りかかりました。昼食のメニューはカレーライスと味噌汁。まずはなたの使い方からトレーニング。なたは普段の生活では使うことはほとんどない道具ですが、野外炊事を行う上で欠かせない道具の一つです。T3では夏のキャンプに使うのが唯一の機会。どんな薪が割りやすいのか?安全に使うにはどうしたらいいか?目、耳、そして手で薪を割る感触を確認しながら、細い薪、中くらいの薪、太い薪を作っていきました。何本も割っていくうちに身体に馴染んでいく道具。丁寧な作業の繰り返しで、火を点ける上で一番重要となる細い薪がたくさんでき、技術が自分の身に付いたようでした。

 


 

続いて鍋でごはんを炊くトレーニング。上手に炊くためのポイント、水の量について学びます。飯ごうでご飯を炊く場合、目盛り線を目安に水をいれて炊きますが、鍋は自分の感覚に頼る他ありません。まずは1合に対して正しい水の量を知り、そして今回炊く6合に対して必要な水の量を測って鍋に入れ、自分の指や手を使って確認。その後一度水を捨て、再度自分の指や手を使って計量。この量で本当に大丈夫なのかな?と炊き上がるまで誰もがドキドキする時間が始まりました。次いで野菜を切り始めました。なんと参加者が苦手だったのは、実は皮むきだったのでした。ピーラーを使えば簡単に剥くことができる皮ですが、今回は包丁を使って剥くことにしたら、一気に難易度が上がってしまいました。形ががたがたしていて剥けない。うまく皮に刃を入れられない。思いもよらないところに参加者の苦手がありました。“野菜はこうもって”、“持ちやすい大きさに切ってから剥くのもありだよ”、“刃を少し立てて、斜めに入れて…”。どうやったら伝わるか、安全に怪我なく包丁を扱えるようになるか。どのような言葉を使うか?どのようにみせるか?相手に寄り添った最も良い方法をその場その場で考え、見せて、伝えて、やらせてみせる。いつの間にか、スタッフのトレーニングも始まっていました。

 

最後に火おこしのトレーニング。今回はごはん、カレー、お味噌汁用の3つの鍋を使い、一人一かまどで作りました。一人一人にかかるプレッシャーは相当なもの。高さが欲しい時はこういう組み方がいい、鍋の底を火の頂点にするにはどうしたらいいか?その火をキープするにはどうしたらいいか?とスタッフの指示をよく聞き、試行錯誤し、考えながら薪をくべていく参加者の目は、自然と自分の火だけに集中していました。食卓は春の日差しを受けながら野外に準備。とろみのある具沢山なカレー、それに合う少しかためのごはん。熱々のお味噌汁のどれもが美味しく、自信につながる味となりました。

 



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